ローマの伝統料理「トリッパ・アッラ・ロマーナ」は、牛の胃袋であるトリッパをじっくりと煮込んだ、濃厚な味わいが特徴的な一品です。その歴史は古く、古代ローマ時代から食されていたとも言われています。
トリップとは一体何?
トリッパは、牛の胃の4つある部位(ルーメン、レティキュラム、オマSum、アブマ Sum)のうち、最も柔らかく食べやすいルーメンが用いられます。見た目こそ独特ですが、調理によって驚くほど柔らかく、コリコリとした食感が楽しめます。
ローマ風トリッパの味を解剖!
トリッパ・アッラ・ロマーナは、シンプルな材料でじっくりと煮込まれた、奥深い味わいが魅力です。トマトソースベースのスープに、トリッパ、セロリ、ニンジン、玉ねぎといった野菜を加えて煮込みます。仕上げに、パセリやチーズを散らして、香り高く風味豊かに仕上げられています。
トリッパ・アッラ・ロマーナのレシピ
材料 | 分量 |
---|---|
トリッパ | 500g |
トマト缶 | 400g |
セロリ | 1本 |
玉ねぎ | 1個 |
ニンジン | 1/2本 |
オリーブオイル | 大さじ2 |
赤ワイン | 100ml |
塩コショウ | 少々 |
パセリ | 適量 |
作り方:
- トリッパは水でよく洗い、沸騰したお湯で10分ほど茹でます。ザルに上げて冷まし、食べやすい大きさに切ります。
- セロリ、玉ねぎ、ニンジンをみじん切りにします。
- 鍋にオリーブオイルを熱し、みじん切りにした野菜とトリッパを炒めます。
- 赤ワインを加えてアルコール分を飛ばし、トマト缶、塩コショウを加えます。
- 弱火で2〜3時間ほどじっくり煮込みます。
- 器に盛り、パセリを散らして完成です。
トリップの楽しみ方:チーズは必須?
トリッパ・アッラ・ロマーナには、伝統的にペコリーノ・ Romanoという羊乳製のチーズがかけられます。このチーズのコクと塩気が、トリッパの濃厚な味わいを引き立てます。お好みで他のチーズも試してみて下さい。パンを添えて、スープをたっぷり吸いながら食べるのもおすすめです。
ローマ風トリッパの魅力
トリッパ・アッラ・ロマーナは、シンプルな材料ながらも、じっくりと煮込むことで深い味わいが生まれます。トリッパのコリコリとした食感と、トマトソースの酸味、野菜の甘みが見事に調和した一品は、まさに「ローマの味」といえるでしょう。
トリッパの豆知識:
- トリッパはタンパク質が豊富で、鉄分やビタミンB群なども含まれています。
- トリッパを柔らかくするために、煮込む前に牛乳に浸けたり、重曹を加えたりするなどの下処理をすることもあります。
- トリップ料理は、イタリアだけでなく、スペイン、フランス、ギリシャなどでも食べられています。
トリッパ・アッラ・ロマーナは、ローマの食文化を体感できる、まさに「 must-try」な料理です。ぜひ一度、その独特の風味と食感を体験してみて下さい!